byり

うふ♡

十字架との約束2024~20th~

 

 

お父さん

二十歳だよ

今年であなたの命日が20回目になったよ

あれから20年経ったよ

私が半狂乱で泣き叫んだ日から20年だよ

 

今どこで何してんだよ

 

 

 

 

 

植物状態でもいいから存在として

父親という存在として

生きていてほしかった

と思ったのは確かだけど

お父さん子だったのか

お父さんが好きだったのか

と問われると

そういった感情はなく

どう接したらいいのかわからずにいた

 

一生わかんないままだよ

一生物の宿題残してくれるなんて

そんな人だと思わなかったよ

畜生

 

いつだろう

突然父の臭(にお)いがした

そう

香りでも匂いでもなく独特の臭(にお)い

人はそれを男臭いとか加齢臭と呼ぶのでしょうか

あまりにも強くはっきりツーンと来たものだから

ついに私は父と同じ体臭を放つ妙技を持ったのかと

それはそれは大きな大きなショックを受けながら

嗅げる限り体じゅう嗅いだ

私の体はそんな臭(にお)いは発しておらず

でも私の周りには眉間にシワを寄せたくなる臭(にお)いが絡みつく

数分ほど続いてその臭(にお)いは消えた

 

なんのドッキリだよ

なんの嫌がらせだよ

畜生

 

 

 

 

 

私が受けるべきはずの命の制裁が

なぜか父に向いてしまったと

私が生き残ってしまったと

私が父を殺したと

私は私を責めて責めて責め続けた

って書くと過去形になるけど

今でもそう思ってたりする

その真実は

おそらく一生わかんないだろうけど

 

生きる選択をするまで約5年

生きようと思えるまで約5年

6月を克服するまで約5年

 

救急車のサイレンに反応して震え

春が近づいてるのを感じると

また命日が来てしまうって落ち込み

年がら年中

なんで私じゃなかったんだって

死んだように生きてた

 

あれがなかったら私は変われなかった

あのおかげで前を向けた

あれがあったから前を向けた

そう思うなら

ただのお涙頂戴物語にはせず

私を生きることに専念しようと決めた

 

だからといって

死んでくれてありがとうなんて思えないけど

 

あの日のことは出来事も感情も

覚えているし思い出せる

心身のどこかが痛む感覚にはなるけど

それらを忘れる必要はない

 

真逆を向いた私は

100を超えるまで生きてやろうと

今日も煙を吐きながら100を目指してる

メンソールの煙を吐きながら今日も生きてる

それでいいんじゃないか

 

 

 

 

 

もう毎年ネタとして書かなくてもいい

って思えるようになって昨年2023年はお休みしたんだけど

20年という節目を迎えたので今現在の私を記録します

 

合掌

 

 

 

 

 

2018年6月14日 《回想》十字架

https://ameblo.jp/ri-ameb/entry-12383627501.html

 

 

 

2019年6月14日 十字架との約束

https://ameblo.jp/ri-ameb/entry-12480121779.html

 

 

 

2020年6月16日 十字架との約束2020

https://ameblo.jp/ri-ameb/entry-12604592332.html

 

 

 

2021年6月17日 十字架との約束2021

https://ameblo.jp/ri-ameb/entry-12681121343.html

 

 

 

2022年6月21日 十字架との約束2022〜生と死と〜

https://ameblo.jp/ri-ameb/entry-12749437811.html

 

 

 

 

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byり