うちの飼い犬がまだ1歳にもならない頃、生まれて初めて大きめの揺れを体験したのは震度3ぐらいだったかと思う。
腰抜かした。
ホントに動けなくなった。
4本足で地面の揺れをダイレクトに感じるわけだから、薄気味悪かったのもあるかもしれない。
その後はキジの鳴き声と地震がセットなことも学習した。
その結果、たとえ震度1もなさそうな揺れであろうと、キジの気まぐれなひと鳴きであろうと、まるでこの世の終わりを迎えたかのような叫び声をあげて激しく走り回るようになった。
幼い頃の恐怖体験が強く残って過剰に反応するのは人も動物も同じ。
あの震度3の恐怖体験は何年も何年も消えなかった。