何年も前、心理学をのぞき見してた頃。
いくつか体験講座に参加した。
その中での実験を急に思い出した。
許せない相手を思い浮かべる。
その人がどんどん小さくなっていくのをイメージする。
小さいミニチュアサイズになったその人を拾い上げて手のひらに乗せるのをイメージする。
そして手のひらのその人を眺めてみよう。
大抵の人が笑えると言って笑ってた。
こんな小さい人なんか。
私は笑えなかった。
小さかろうと変わりなくて、やるなら今だとさえ思った。
なんで思い出したんだろう。
そういえば気にしなくなっただけで、実は許せていないことが多い。
気にしなくなっただけでも大収穫だと思ってたのに。